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イマドキのグラフィックデザイナーはペンタブで描く?

グラフィックデザイナーと深い関係がある道具に、ペンタブがあります。ペンタブはそれほどポピュラーでないかも知れませんので、少し説明をしますと、ペンタブレットのことです。ペンタブはパソコンのユーザーインターフェイスのひとつで、ポインティングデバイスでタブレットの仲間です。

ペンタブは、電子ペンの位置をタブレットに組み込まれているセンサで読み取ってパソコンにその位置や動きの情報を送ります。ペンタブはディスプレイ上のポィンターを操作する際に使用します。その点ではマウスと同じようなものがペンタブだと言えますが、マウスと比較しますと、マウスよりも繊細で正確にポィンターの操作ができるので、パソコン上でのイラストや絵を作る際に、頻繁にペンタブが使われます。ペンタブによってはペンの形をした入力装置に筆圧やペンの傾斜を関知する機能が内蔵されているため、リアルタッチで微妙なニュアンスを表現することができます。もちろんこれには、ペンタブ用のソフトウェアがパソコンに取り込んであるという条件がつきます。

ペンタブ用のペン型入力装置はいくつかの種類があり、中には消しゴムもあります。ソフトウェアが対応すればこの機能を利用して不要な部分を消すこともできます。また、デザインや写真修正にはスプレー用のハンドピース型のペンもありますし、いくつかのボタンがあり、それに呼び出し機能を設定できるタイプなどもあります。

しかし、実際にはペンタブを愛用しているグラフィックデザイナーは、それほど多くはないかもしれません。それは大概のことはPhotoshopやIllustratorで間に合う場合が多いことと、道具が増えるとそれだけ作業が煩雑になるからです。ペンタブは、あれば便利だというのが実際のところかも知れません。しかし、芸術的な作品を仕上げる際や精密な図面を作成する場合にはペンタブがあり、それを使いこませれば、一味違った作品ができるでしょう。このようなことを考えますと、通常の場合グラフィックデザイナーはそれほどペンタブのことを気にしなくても良いのかも知れません。ましてや初級や中級レベルのグラフィックデザイナーでは、まずペンタブとは縁が無いと言えそうです。さらに納期が迫っている制作では慣れていないとペンタブに振り回されかねませんから、ペンタブを必要とする制作には時間的な余裕が欲しいと言えるでしょう。
まとめますと、ペンタブはマウスよりもはるかに高性能なポインティングデバイスであり、微妙なニュアンスを表現する際に必要になるのであり、あって、それを使うノウハウを知っているグラフィックデザイナー向きと言えるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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